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老犬VS食餌

老齢犬や寝たきりなどの介護犬のお世話を経験された飼い主様であれば、愛犬の食餌に苦労された事が一度はあるのではないでしょうか。


今回は食欲減退時に試してみたい食品についてあげていきたいと思います。

愛犬の健康状態にもよりますので、心配な場合はかかりつけの獣医師へ確認してみて下さいね。

以下はあくまで健常犬ではなく、老齢期・介護・寝たきりなどにより食欲が落ちてきてしまっている子のお助けアイテムとして見て下さい。

ピックアップしたのは卵系と脂系です。

『少し食欲が落ちてきたね。』から『今日は何も食べてくれない』までのお悩みに合わせて上から順にご参照下さい。


【卵系】

卵は言わずと知れた良質の蛋白質です。

免疫力維持の為にも必須なので、肉や魚を食べていない場合は卵を検討されてみてはいかがでしょうか。ビタミンやミネラルも豊富なので必要な栄養素がバランス良く摂る事が出来ます。

炒り卵:炒ることでより食欲をかきたて、油を合わせるとビタミンの吸収率がUPします。

茶碗蒸し:高蛋白な上、出汁の風味で食欲が増進します。ほんのり温めがベターです。

カスタードプリン:卵が主原料で、比較的喜んで食べてくれる子が多いアイテムです。

カステラ:卵を多く使用した物を選んで下さい。ざらめの部分は少しだけにしましょう。


【脂系】

犬は鼻で食べるとも言われており、脂肪のニオイには敏感です。

また、脂質はエネルギーに変わるのが速いので栄養補給になります。

食欲の誘導にはおすすめですが、脂の摂取を控えなければならない状態の子には使用できませんので、まずは愛犬に与えても問題ないか獣医師へ確認も必要です。

ばら肉:しゃぶしゃぶして与えます。脂も多く高エネルギーながらリンが少ないので腎臓疾患の子でも与える事が可能ですが、給与量は獣医師へ確認して下さいね。

鶏皮を焼いたもの:成分の半分が脂質で出来ており焼くことで香りが立ちやすいです。

チーズ:中でもカッテージチーズは塩分が少なく、ビタミンやカルシウムが豊富で高栄養なのでおすすめです。

バター:高脂肪高カロリーなので何も食べてもらえない時に検討してみてはどうでしょうか。しかし、与えるのはあくまで少量に留めて下さいね。


《おまけ》~食べない時~

・温めて香りを立てる:嗅覚を刺激。味付けしない肉や魚のゆで汁をかけてみるのも◎

・フードの固さを変えてみる:カチカチのドライフード、指でつぶせる半生フード、缶詰のウェットフード、好みや年齢によって変わることもしばしば。飽きもあります。

・トッピングをプラス:肉系、魚系、粉末系、液状系など種類が豊富で、高栄養な物も販売しています。

・焼いてみる:動物性たんぱく質は焼くことで最も香りが立ちます。食べるきっかけ作りとしてもGOOD。

・甘みを足してみる:犬の味蕾は、甘味を一番強く感じると言われているので、サツマイモやメープルシロップ、黒糖などを少し足して美味しさUP。

・お口周りのマッサージ:中には加齢とともに唾液の量が減っていく子もいる為お口や顎の周りをマッサージして唾液の分泌を促してみましょう。食物の消化を助け、誤嚥予防にもなりますよ。


食べてもらえないのは辛いですよね。少しでも参考になれたら良いですが。

皆さんの愛犬が1日でも長くご飯を美味しく食べられますように願っています。

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