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義務は義務。任意も今や義務。

みなさんこんにちは。

ご無沙汰の投稿になります。

グーグルから検索して写真など見て頂いている方は既にご存知かもしれませんが、

先日、うちの看板犬ラブ君が口腔内の腫瘍を切除する手術を受けました。

15歳の大型犬というリスクを抱えて臨んだ手術でした。

腫瘍は無事綺麗に取り除く事が出来たと聞いた時は心底安堵しました。

残念ながら、その腫瘍は悪い奴で今後ラブの体を蝕むかもしれません。

今すぐどうこうなる事は無いと思いますが、お時間のある方はチラッとでもラブの顔を見に来てもらえたらと思います。きっと喜びます。


話は変わり、犬猫のワクチン接種と犬の狂犬病ワクチン接種の重要性について少しお話したいと思います。

人は何故ワクチンを打つかといえば病気や感染症を防ぐ為ですよね。

それでは愛犬・愛猫は何故ワクチンを打つか。人同様病気や感染症を防ぐ為・・・だけではないのです。

ここがまだ認識されていない所かと思います。


まず歴史をたどりましょう。(厚生労働省HPから抜粋)

日本において、狂犬病に発症した人は昭和31年(1956年)が最後とされています。

動物では昭和32年(1957年)に猫が発症したのが最後とされています。

ただし、輸入感染事例では、狂犬病流行国(ネパール)で狂犬病に感染している犬に噛まれ帰国後に発症したのが昭和45年(1970年)に1例、同様に平成18年(2006年)にフィリピンから帰国後に発症したのが2例あります。

狂犬病清浄地域は日本、オーストラリア、グアム、ハワイ、ニュージーランドなど一部の地域を除き、ほとんどの国で狂犬病感染が起きており、近隣諸国からの本病の侵入リスクはゼロではありません。

狂犬病を発症したら、人も動物も苦しんで死んでいく恐ろしい感染症です。

狂犬病清浄地域である日本が昭和25年から現在まで市町村への犬の登録と年1回の狂犬病のワクチン接種を義務化しているのは当然のことではないでしょうか。


では、実際に犬猫をお預かりする施設(当店の場合)でのお話をします。

犬や猫を取り扱う私のような事業所では、様々な飼養環境下の犬や猫と接する機会が多くあります。

(粗悪という意味ではなく、それぞれのご家庭の飼い方があるという意味です)

お預かりする場合には、混合ワクチン、狂犬病ワクチンのほか、ノミ・マダニ・フィラリアなどの寄生虫予防の有無を確認します。


万が一・・・

「他犬がうちの子を咬んだ!」

・・・こんな事があれば咬まれた犬の飼い主さんは咬んだ犬のワクチンや病気・感染症が無いかなど気になりますよね?

「預け先から犬を脱走させてしまった」

・・・そもそも預け先の管理体制に問題がある事は言わずもがな。路頭に迷った犬や猫はあらゆる場所へ向かい、小動物を食べたり(寄生虫感染)もしかしたら他の動物に傷付けられる(感染症)かもしれません。もし人懐こい子であれば誰かに保護されるかも?しかし、その子を市町村へ登録していなかったら?

「家に帰ったらノミが大量に!!」

・・・地獄絵図ですね。信頼にも関わります。


当店では、老衰や持病などの健康状態により病院でのワクチン接種の免除を受けている場合には、お預かり前と当日の体調を確認した上でお預かりしております。

(免除される前まではきちんと予防されていた事も確認します)

※ノミ・マダニ・フィラリアの予防も基本的に必須ですが、飼育環境や犬猫の状態など詳しくお伺いした上で検討する場合もあります。


一番伝えたい事。『天災』

日本各地で起きた自然災害により犬猫の命も多く失われてきました。

いつ何時起こるか分からないからこそ、愛犬・愛猫も一緒に避難できるよう必要なものは揃えて常備しておきましょう。

犬や猫と一緒に避難所へ入る際、狂犬病ワクチン接種証明書、混合ワクチン接種証明書、ノミやマダニなどの寄生虫予防をされている証明が出来ないと彼らと離れ離れになってしまうかもしれません。

市外や県外へ避難された際の預かり先でも書類があった方がスムーズに事が運ぶでしょう。

病気の予防はもちろんのこと、飼主様には万が一の事態も想定して常に備えて頂きたいと思います。



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