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猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ:FIV)

先日、3か月ぶりのカットに行ってきました。

パーマがもはやテンパになっていたので、ついでにストレートに。

仕上がりが担当の美容師さんと被ってしまったことに少々恐縮。。ですがとても良い感じです☆

パッと見、ジャンポケおたけみたい(?∀?)


さて、

可愛いかりん君がかかっている猫エイズ=猫免疫不全ウィルス感染症(通称:FIV)について、今日はお話してみようと思います。

FIVは、猫免疫不全ウィルスの感染による猫専属の感染症です。

感染猫の唾液・血液・精液にウィルスが含まれ、主な感染経路は猫同士の喧嘩による咬傷で、傷口から唾液が入る事により感染します。


FIVのキャリア猫(すでに感染し、ウィルスを持っている猫)は喧嘩の多い♂猫に多く、♀猫の2倍以上とも言われるほど。

♀猫は交尾感染のリスクだけでなく、交尾の際に♂猫に首を噛まれる事によっても感染する事があります。

屋外に出る猫は、室内飼育猫の20倍も感染するリスクが高くなります。


FIVに感染した(ウィルス検査が陽性となった)場合、

以下の病期をたどります。

急性期(免疫によるウィルスの攻撃が始まる前のウィルスが全身に広がる時期):数日~数カ月の期間、元気や食欲の低下、発熱、リンパの腫れなどの症状が見られるが、その後正常に戻る。

無症候キャリア期(免疫がウィルスの攻撃を開始し、血液中のウィルスの量が減る=コントロール出来ている時期):この時期は無症状で数年~生涯と幅広く、この期間に寿命を全うする猫もいる。

持続性全身性リンパ節症期(リンパ節で免疫が応答している時期):数か月~1年の期間、全身のリンパ節の腫れはあるが、症状は明確でない。

エイズ関連症候群期(免疫のバランスが崩れる時期):数か月~数年の期間、口内炎や歯肉炎、呼吸器の感染症、消化器症状などが見られる。

エイズ期(免疫が働かない免疫不全の末期で、健康であれば感染しない細菌や寄生虫に感染しやすくなる時期):この時期にかかると予後不良と言われ、前期の症状に加えて貧血や脳炎、腫瘍や体重減少が見られ、日に日に衰弱する。


FIVの治療法は現在ありません

感染した場合は、まず以下に注意しながら生活させるよう心掛けましょう。

FIVは免疫の働きが低下するので感染症にかかりやすくなります。

他のウィルスや細菌、寄生虫に感染する機会を作らないよう屋内飼育を徹底しましょう。

食餌に関しては、加熱の不十分なお肉を与えるのは避けて下さい。

対症療法として、口内炎には抗炎症薬、細菌性の膀胱炎は抗菌薬など、それぞれの症状に応じた療法を行っていきます。

人のHIVと同じように、ウィルスに対して抗ウィルス薬を使う事は一定の効果が期待されますが、猫では今の所治療法としてきちんと確立していないのが現状です。


かりん君の現在は無症候キャリア期と思われます(´▽`)

食餌はなるべく良い物を、またそれに加え免疫力をあげる為の粉サプリを与えています。


この感染症は、主な感染経路が喧嘩による咬傷からと言われていますが、100%咬傷からであると言いきれない事・他猫との共生中どこで唾液感染するか不明瞭である事などから単独で飼うか他猫と別部屋にするなどして飼うことを推奨します。


無症候キャリア期は感染していない猫と何ら変わりない様子・生活の為、油断してしまう方もいるかもしれません。

日々の生活で気を付けるべき点は、ノンストレス・食餌の質・排泄物の確認・住空間など多岐に渡ります。

いつどこでなにをきっかけに発症するか分からないからこそ、一日一日を少しでも長く過ごせる方がいらっしゃるといいな、、と切に願います。


かりん君は来月14日に去勢手術を実施します。

その際、お世話になっている病院さんの掲示板にかりん君の里親様募集ポスターを掲示させて頂きますので、ぜひご覧頂ければと思います。

※私の以前勤めていた動物病院です。

他にもお預かりしている猫ちゃん=ポン太くんがいます☆

甘えん坊で鳴き方が特徴的な男の子です♪

気になる方はお店までお越しください★



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