これまで当店でお世話させて頂いたわんちゃんの中で、認知症があり介護が必要だった子は10割が柴犬または日本犬の雑種であり、未去勢の男の子、発症時の年齢は14~15歳、8~9割が1日のほとんどをお外で過ごしていた子達でした。
あくまで小規模な当店の統計にすぎませんが、和犬の子は認知症リスクが高いというのは事実あるので、シニアになってからの飼養環境やお世話の仕方は見直しをしてあげた方が後々わんちゃんにとっても飼い主様にとっても良い方向に向かうのではないかと思います。
では、ここで愛犬の認知症チェックです。
以下の項目から1つずつ選んでいき、ABCの中でどれが多く、どれが少なかったか、それにより愛犬の認知症度合いが分かります。
参考にしてみて下さいね。
*生活のリズム
A 昼の活動時間が減り、寝ている時間が増えた
B 昼の食餌以外は眠り、夜中に動き回る
C Bの状態で飼い主さんが起こしても起きていられない
*食欲と排便の状態
(一般的にシニアになってくると消化機能が低下していき、下痢になりやすくなります)
A 食べる量は変わらないが、時々便秘や下痢になる
B これまで以上によく食べるがほとんど下痢をしない
C 異常によく食べるが下痢をしない
*トイレの成功率
A 排泄場所を時々間違えることがある
B どこにでも排泄し、失禁をすることもある
C 寝ながらでも排泄してしまう
*教えた躾を覚えているか
A たまに忘れることがある
B 特定のコマンド(指示)に反応しない
C ほとんど覚えていない
*感情表現や反応
A 他人や動物に対する反応が以前より鈍い
B 他人や動物に対して反応せず、飼い主にだけ反応する
C 飼い主にも全く反応しない
*鳴き方
A 訴えるような鳴き方が増えた
B 鳴き方が単調になり、夜中に鳴き出す事がある
C 夜中の決まった時間に鳴き出し、まったく制止できない
*歩行
A 以前よりスピードが落ち、ふらつく事もある
B ふらふらとジグザグに歩く
C 一定方向に円を描くように歩く
*後退
A 狭い所に入ると後退するのに時々苦労する
B 狭い所に入ると後退できず出られない
C Bの状態で、部屋の直角コーナーからも脱出が出来ない
~結果~
*Aのみ、またはBが1つ・・・認知症の疑いはほとんど無し。積極的にスキンシップを取り、健康的な生活を維持しましょう。
*Bが2つ以上ある・・・認知症予備軍なので放置すると症状が進行する恐れ。今から進行を遅らせる対策を取り入れた生活に切り替えましょう。
*Cが1つ以上ある・・・認知症になりつつある状態。日々の生活習慣の見直しと獣医師と密に相談し、適切な治療を行いましょう。
Comments