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個性を知る=コミュニケーションが大切

ここではわんちゃんの事をメインに書いていきたいと思います。

しつけとコミュニケーションについて


ダラダラと長く書いてしまいました。


皆さんもご存じのように、私はしつけのプロではありませんし、トレーナーの知識も持ち合わせていません(`・△・)

が、これまでお預かりしてきた子達はどの子もお利口さんにお泊りが出来たという自負があります。


お預かりする子は、いわゆるプロのしつけが入った子は少なく、飼主様流のしつけやお世話が身に付いた子達が主です。

これまでご家庭のわんちゃんをペットホテルへ預けた際に、ずっと吠えている・体が休まらない・ご飯を食べない・散歩に行っても動かないあるいは排泄をしないなどの経験をされた飼主様もおられるのではないでしょうか。

人からすればたった数日ですが、わんちゃんにとっては知らない場所、知らない人、知らない犬がいる環境に突然置いていかれることは一大事です。

お預かり中やご帰宅後に具合を悪くしてしまう子もいますので、お預かりする側は責任と自覚を持って的確な対応をとらなければなりません。


当店では、お預かりの前に一度飼主様とわんちゃんにご来店頂き、わんちゃんとの顔合わせをする時間を取るようにしております。


『どうしてわざわざ事前にお店に連れて来なければならないの?』

『家で過ごしている様子や性格を伝えるだけじゃだめなのかな?』


お忙しい中、お時間を割いてご来店頂くのはとても恐縮なのですが、ご家庭の愛するわんちゃんの気持ちに寄り添いながら以下をお読み頂ければ必ずご理解を得られると信じております。


★ストレスを軽減★

初めて連れてこられた場所にいきなり置いていかれるわんちゃんの心情は、不安・恐怖・パニック⇒心を閉ざす⇒ご飯や散歩どころではない/昼夜問わず眠れない・・・こういった負の連鎖の中でコミュニケーションを取る事は困難です。

吠え通しのわんちゃんは喉が枯れてしまったり、暖かい時期にお水も飲もうとしない子の場合は脱水症状を起こしかねません。

昼も夜も寝ずに怯えてしまうような子は、ご帰宅後もトラウマとしてそれが残ってしまう可能性があります。


これらを回避するために、一度お店の様子を見てもらう必要があるのです。

(9割の)わんちゃんは一度来た事がある場所を記憶しています。

さらに、ニオイやそこの人間(髙島ですね)を覚えてもらえれば2度目(お預かり当日)は緊張しながらも異なる環境や髙島を受け入れてくれるまでの時短にも繋がります。

わんちゃんは、私たちが思っている以上に家族の会話や言葉の意味を空気や表情等から読み取る力を持っています。

ですから、事前打ち合わせ時にわんちゃんと一緒にご来店頂いてたくさんお話する事はとても大切な時間なのですね。


★個性を知る★

事前打ち合わせも無く初めてお預かりした場合、良くも悪くも飼主様も知らない顔を見せてくれることがあります。

それは、普段のお家での過ごし方と異なる環境とではやはり同じようにはいかないという事を意味します。

『家ではトイレを間違えない』子も異なる環境ではマーキングのようにオシッコをしてしまう事や『いつもご飯はすぐに完食する』子が異なる環境では一口も食べないという事はあまり珍しくありません。

このように、異変によってわんちゃんたちの普段の姿がお預かり中には見られないという事もしばしばあるものです。


そのため、事前打ち合わせ時には万が一の事を想定して飼主様から根掘り葉掘りお伺いしていきます。

『どうしてこんなにしつこく聞かれるのかしら』と思われるかもしれませんが、お預かりするわんちゃんをたった1日でも不安や不快の中で過ごしてもらいたくないからです。

私は都度、飼主様の代わりの人間になったつもりでお世話に努めております。

お預かりするわんちゃんに『飼主さんはいないけどここで我慢するか』と思ってもらえるような関係性を築いていきたいと考えております。

飼主様にとってもこれがゆくゆく安心材料になることもあるはずですので、どうか飽きずにお付き合いいただければ幸いです。


私個人の意見として、わんちゃんにはそれぞれ生まれ持った性格のほか、犬種性・遺伝性や後天的に現れる個性があると思いますが、それらをしつけやトレーニングの際に『教科書』や『プロ』から学んだものですべて対応できるとは思っていません。

それらをベースとして、触れ合いやコミュニケーションを通しまずは犬の個性を知り、それからその子に合ったしつけやトレーニングを見つける事でより吸収もしやすく、飼主様も実践しやすいのではないかと考えます。


ペットホテルでは、限られた時間の中で1秒でも早くその子の個性を見極める事が求められます。

重要視するのは、他の犬との距離感・習慣や癖・お散歩の仕方です。

ケンカによるケガや誤飲を防ぐ事は言わずもがなですが、お散歩は実際に行ってみなければわからない事も多々あります。

お散歩は飼主様と普段どのように行かれているのか習慣がよく分かります。

リードを引っ張って行く子や右にも左にも付かず落ち着かない子、人や車、動くものに終始興奮気味の子など様々です。

事前に様子をよく観察し、ここでもコミュニケーションが大切になってきます。

その子とコミュニケーションを取っていくと注意点が見えてきます。

ここでやってはいけないなと思うのは、いきなりリーダー(リードを持つ人)が犬を支配する事です。

出会って日の浅い人間がリードを持ったところで言う事を聞いてくれるわんちゃんばかりではありません。

かと言ってわんちゃんの好きなようにお散歩に行くのではなく、危険を回避したい時に誘導できるよう、名前を呼んだら自分を見て立ち止まってくれるように教えていくのです。

名前に反応する事はあってもリーダー=他人には興味無し、ただお預かりしているだけの場合はここまでだと思います。

わんちゃんも人をちゃんと見ていますので、根気よく接して心を開いてもらうためにコミュニケーションは欠かせません。


『しつけがなってないから言う事を聞かない・ダメな事を理解できてない』

『しつけはこうあるべき』

全部NO!

プロでなくとも、飼主様がきちんと犬の目線で向き合い接していけば、どうしたら理解してくれるのか分かるはずです。


しつけは愛犬の命と健康をまもるためのもの。


誰よりも愛犬を見ている飼主様が一番その子に合った教え方を知っているのですから、日々のなかでそのヒントを見つけていきましょう。



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